工事現場はゆかいな動物園!

工事現場で働く人たちが集まる建設業界で、ぼくが出会ったゆかいな仲間(動物?!)たちを、紹介していこうと思います。土木・建築の現場監督による観察記録。

怪物監督!あらわる!!~建築監督クロッキー編1~

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「古の技を持つ、生きた化石と呼ばれる監督!」

 

工事名:グラウンド整備工事

作業内容:着工前の現場での顔合わせと打ち合わせ。

安全指示:現場巡回中に転ばないように!

KY活動:足元以外に、健康にも気を付ける。

 

人員以下2名

監督のパンツ

監督のクロッキーさん

 

 

・伝説の始まり

これから新しく始まる現場の物語を7~8回に分けて書いていきます。

それでは・・・

 

今回、新しく取れたぼくの現場は、グラウンドの「バックネット新設」と「施設管理棟」を作ることがメインの工事です。

土木と建築が、混ざり合った特殊な現場なので、ぼくひとりでは手一杯です

そこで、

知り合いの業者に、建築に詳しい監督がいないか探してもらうことに・・・

しばらくして、知り合いの業者から連絡が入り、

 

「現役バリバリの監督がいるよ!」

 

と、

運がいいのか、すぐに見つかりました。

なので打ち合わせもかねて、さっそく顔合わせをすることに・・・

 

 

・顔合わせ

まもなく打ち合わせの時間になります。

ぼくは、打合せ時間の5分前に現場に到着して、新しい監督を待ってます。

しばらく

 

“ボーっと”

 

していると、向こうの方からひとり、男性がこちらに向かってきました。

よく見ると、老人です。

ただのお年寄りです。

よぼよぼと、歩く姿は、まさにお年寄りです

両膝が悪いのか、腰痛のせいなのか、ゆっくりとこちらに歩いてきます。

ぼくは新しい監督ではなく、暇なので散歩をしている人だと思ったんですが、

その老人から、

 

「パンツさんですか?私は新しい監督のクロッキーです」

 

と、声を掛けられました。

 

「えっ!?」

 

ぼくはびっくりです。

現役バリバリの人と聞いていたので若い人と思っていたのですが、

ヨボヨボのおじいちゃんです。

老人ホームに入っていてもおかしくありません!

いつ死んでもおかしくないようです。

しかし、

現役で場数を踏んでいるせいのか、ただならぬオーラが出てます。

 

そう・・・

北斗の拳のケンシロウばりのオーラが・・・

ぼくは驚きを隠しつつ、一応

 

「よろしくお願いします」

 

と、声をかけ、現場を回ることにしました。

一通り現場を見て回り、クロッキーさんと、話をしたのですが、

 

「彼はできます!」

 

「説明が的確です!」

 

そのお年寄りの姿からは、予想できないくらい切れ者です。

もうすぐ死ぬなんて言って申し訳ございません。

 

「本当にごめんなさい。」

 

ということで、打ち合わせが終わりました。

とりあえずは、着工前の書類作りを手伝ってもらおうと思います。

 

 

・あとがき

いやー、

びっくりしました。

年齢を聞くと75才だそうです。縁側で日向ぼっこが似合う年齢です。

見た目は「よぼよぼ」のお爺ちゃんです。

しかし、

現場経験が豊富なのか、賢いのか、ものすごい知識量です。

でも、

同じことを繰り返し、繰り返し、しゃべります。

年のせいなのか、「オウム」のように・・・

 

以上お疲れ様でした。感謝!!